大祓について

 古来より、『罪や穢れがさまざまな災いを引き寄せてしまう』と考えられてきました。このため、人形に罪や穢れを移して無病息災を願う風習が生まれました。この風習は縄文時代にまで遡ると言われています。

 日本では、疫病の流行や、火山噴火や地震、旱や飢饉が起こったときなど、宮中を始め、国ごとに国司が主催し、大祓を行ったことが記録に見えます。半年ごとに大祓を行うことが慣習となり、災害や疫病が発生した時は臨時で大祓が行われました。

 

 六月の大祓を「夏越の祓」といい、心身を祓い清め、夏に流行りやすい病気の発生を防ぎ、心身ともに健康に過ごすことを願いました。十二月の大祓を「追儺の祓」といい、冬に侵入しやすい邪気を祓い、幸福を引き寄せるという願いが込められました。

 当宮でも六月と十二月に大祓式を執り行っております。

 大祓の茅ノ輪は、茅そのものに生命力が宿り、邪気を祓う力があると考えられました。また、茅ノ輪くぐりは、胎内くぐりともいわれ、母の胎内を再びくぐり、魂の生まれ変わりを意味します。罪穢れのない、生まれたままの清き明き心に立ち返ることを意味します。清き明き心は、高天の原を治められる天照大神様の御心にかなう心です。

 むかしの風習から始まった大祓は、今日、宮中においては、自然災害や紛争などの不幸が国民におよばないように願って行われています。地方の神社では、地域や個人に災害や病気などの災いがおよばないように願って行われています。       

 半年ごとの大祓によって、皆様方が心身ともに爽やかに健やかにお過ごし下さいますよう御祈念いたします。